
こちらの記事ではコミック『暁のヨナ』6巻の評価、感想等をまとめています。ネタバレ感想がありますので未見の方はご注意ください。『暁のヨナ』は、草凪みずほによる日本の漫画作品。作品タイトルロゴ内には『YONA -The girl standing in the blush of dawn-』という英語表記も含まれている。 『花とゆめ』にて、2009年17号から連載中。2014年10月より2015年3月までテレビアニメが放送された。
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『暁のヨナ』概要
『暁のヨナ』とは
2009年より『花とゆめ』にて連載を開始した少女漫画。2014年10月にアニメ化、2016年3月に舞台化している。古代アジアをモチーフにしたファンタジー。現在も連載中。
総合評価
ストーリー
緑龍編の準備運動が終わり、物語が本格的に動き出す6巻です。最大の山場は次巻に持ち越しのようですが、十分ハラハラする展開が待っています。
絵の綺麗さ
相変わらずの丁寧な描き込みです。絵に関しては注文をつけるところがありません。
読みやすさ
緩急の抜き差しが非常に巧みで、息を抜けるシーンとハラハラするシーンの配分のさじ加減が丁度よく、疲れすぎずに読むことができます。
面白さ
ハラハラ、ワクワクしない方が無理、という展開になっており、目が離せません。最大の山場は次巻に持ち越しです。
入手しやすさ
コミック版のほか、電子書籍が用意されています。ネット配信サービスで『暁のヨナ』を扱っているのは『コミックシーモア』だけのようですが、自分の読書スタイルにあわせて読むことができます。
ネタバレ感想(ネタバレ注意!)
ジェハという人の人となりを知り、知った上で無理には連れて行けない行かないと言い、その上で、でもクムジから街を守るために出来ることがある気がするからと、ジェハに同行し海賊船に乗り込むヨナ一行。この巻のハイライトシーン、ヨナが千樹草を取りに行くシーンは、ヨナの勇気を試すだけではなく、ジェハがヨナの人となりを知るシーンでもあります。千樹草の採取に成功したヨナは、ジェハと一緒に街へ情報収集に出かけ、クムジの息がかかった店の情報を掴みます。情報をギガンに報告したヨナは、自ら囮として潜入することを提案し、ハクを案じさせながらも無事店に潜入、決行の時を待つ、とここまでが6巻。緑龍編の最大の山場は次巻に持ち越しですが、十分ハラハラさせるシーン、見どころが散りばめられ、ギャグや恋愛シーンで息抜きもできるよい構成です。
次巻の決戦ではどんな戦いが見られるのか、戦いを終えた後、ヨナに対する印象を変えつつあるジェハがどんな行動を取るのか。自然と次巻に手が伸びる第6巻です。
おすすめポイント
『暁のヨナ』6巻のおすすめポイントは以下の通りです。
珍しく少し報われたハク
この題がまかり通ってしまうこと自体すでにハクが不憫なのですが、珍しくハク、6巻でちょっと報われています。ジェハが嫌なら無理には連れていけない、とあっさり引き下がるヨナに、「俺が風の部族を出る時はわがまま放題だったのに」と何の気なしに言ったハク。これに赤面し、「お前は別だ」と顔を背けてぼそりと言うヨナ。そんなヨナの姿に、ちょっと頬に照れ線を入れてからかいを続行するハクは「うわあ調子乗ってんなー」と思いつつも、「良かったねえ」とニヤニヤさせられる雰囲気を持っています。特別扱いが嬉しいハクが、年相応の普通の青年に見えるシーンです。
断崖に挑むヨナ
6巻のハイライト、ヨナが千樹草を取るため断崖絶壁に挑むシーン。目も眩むような断崖の小道で足をすくませ恐怖から涙し、それでも、目的地の先にあるのは薬草だ、自分の仲間が大怪我をして、それを癒すために必要な薬草を取りにいくのだと思えば、千の矢が降る戦場の真ん中にだって行ける、と震えながら言い切るヨナ。あのひ弱で世間知らずのお姫様だったヨナが、と思わずにはいられない名シーンです。
ギガンに母を感じるヨナ
幼い頃に母を亡くし、母の記憶がほとんどないと言うヨナ。そんなヨナが、ギガンの厳しくも愛のある言葉に、「母というのはこんな感じなのかなって」と涙を流します。それを黙って受け止めるギガンの包容力にも胸を打たれるシーンです。
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